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回内筋反射Pronator Reflexとは，前腕の回内運動を起こさせるものです。

検査方法には橈骨回内筋反射Radial Pronator Reflexと尺骨反射Ulnar Reflexがあります。

回内運動が起こると反射亢進で，頚髄，胸髄の損傷を示すものです。

１　検査方法

前腕の末端に手首が外側に回転する(回外)力を加えて刺激を与え，前腕に逆向きの運動(内側に回転する回内運動)を起こさせるものです。

それには橈骨回内筋反射Radial Pronator Reflexと
尺骨反射Ulnar Reflexの二つの方法があります。

(1)橈骨回内筋反射
リラックスして前腕を小指側(尺側)を下にして太ももの上に置いてください。
お医者さんが橈骨の端である手首の所を手のひら側からハンマーで直角に叩きます。

(2)尺骨反射
リラックスして前腕を親指側(橈側)を下にして小指側(尺側)を少し浮かせるようにして太ももの上に置いてください。
お医者さんが尺骨茎状突起(手首の甲側にある少しとがった骨の部分)を直角に叩きます。

２　反射亢進

二つの方法とも前腕の回内が起こると反射亢進です。

回内筋の支配神経は正中神経で，中枢は頚椎(C)６から８番，胸椎(Th)１番です。

反射亢進でそれらの脊髄損傷の可能性があります。