Q.姿勢反射障害による歩行の異常にはどのようなものがありますか。

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A.

様々なものがあります。
その中でも交通事故の後遺障害によるものがあり得ます。


1 錐体外路系
典型的にはパーキンソン病によるものにみられます。
前傾姿勢,こきざみ歩行,突進,すくみ歩行

2  錐体路系
痙性歩行と弛緩性歩行がありますが,痙性歩行が特に問題となります。
痙性歩行の場合には,病側上肢は内転・屈曲させたまま,下肢は伸展して健側を支点にまるでコンパスで円周を描くような歩行となります。
その姿から,草刈り歩行とも言われています。

弛緩性歩行の場合には病側上肢は垂れ下がり,下肢はつま先だって伸展して,病側下肢を引きづりながら歩行します。

3  両側大脳半球に及ぶ障害による
痙性対麻痺歩行となります。歩行は著しく困難あるいは不能となります。軽症では,両下肢が伸展して,つま先だった姿勢で飛び跳ねながら歩行します。
概して歩行は不安定です。

4  小脳性失調歩行
開眼してロンベルグ徴候陽性(リンク→クリック)で小脳虫部を中心にした病変がある場合に起こります。
歩幅は広いけれども一定せず,不安定で不規則な歩行となります。
体幹は病側に倒れやすい,よろめき歩行となります。

5  脊髄性失調歩行
閉眼してロンベルグ徴候陽性の場合にみられます。
歩幅は広くとり,不規則歩行となります。

6  痙性失調性歩行
これは,錐体路系と脊髄性失調歩行とが混合するもの,錐体路系と小脳性失調歩行とが混合するものなどがあります。

7 鶏歩歩行
筋力低下と足の背屈曲に麻痺があると生じるものです。つま先だって下肢を不必要に挙げて投げ出すようにして歩きます。
脛骨,腓骨の末梢神経傷害が腰椎,線椎の分節レベルでの障害があるとみられます。

8 末梢神経障害歩行
その末梢神経の支配領域に応じた歩行様式となります。特に大腿部神経障害では大腿四頭筋麻痺のために立位が困難となります。
また,坐骨神経麻痺では歩行困難となることもあります。

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