Q.低酸素脳症とは何ですか。高次脳機能障害となりますか。

[低酸素脳症,嚥下障害,歩行障害,注意障害,視覚失認,記憶障害,誤嚥]

A.

中枢神経系に酸素やグルコースの供給が途絶えることで脳に生じる機能障害を総称したものです。
原因として,誤嚥や水難事故による溺水,あるいは交通事故によるものがあります。
身体症状も重症なものがありますが,神経症状としても注意障害,記憶障害,コミュニケーション障害,意欲・発動性の低下等があります。
そのために,家庭・地域で生活をすることに困難を伴います。
(「注意と意欲の神経機構」日本高次脳機能障害学会教育・研修委員会編 新興医学出版社発行p257参照)

1 低酸素脳症とは 
低酸素脳症(anoxic brain injury)とは,心肺疾患などによる心肺停止,呼吸不全,溺水,高度の貧血,一酸化炭素中毒などにより,中枢神経系に酸素やグルコースの供給が途絶えることで脳に生じる機能障害を総称したものです。

身体症状として,四肢体幹失調,パーソンソニズムなどによる歩行障害,巧緻動作性低下,麻痺,ミオクローヌス,接触,嚥下障害等種々であるとされています。

神経心理学症状として,注意障害,記憶障害,コミュニケーション障害,意欲・発動性の低下,視覚失認,情動制御困難などが見られるとされています。

日常生活への影響は,特に,意欲・発動性の低下が記憶障害とともにみられることが多く,地域での生活や社会復帰の際に大きな妨げになっています。

2 実例は 
高齢者の誤嚥(例:もちをのどに詰まらせる),プールでの溺水で救命された場合に多くがみられます。
交通事故によって,状態によっては,発症し死に至る場合もあります。

むち打ちや脱臼、脊髄損傷など、幅広い疑問にもお応えします。ご相談は埼玉の弁護士、むさしの森法律事務所にご連絡ください。

0120-56-0075 受付時間:月~金(土日祝日も対応)午前9時30分~午後10時

フォームからのご相談予約はこちら

ページの先頭へ戻る