Q.頭部外傷における荒木の分類とは何ですか。現代での意義はありますか。

[荒木分類,頭蓋内出血,頭部外傷]

A.

頭部外傷を臨床症状から分類したものです。
日本では古くから用いられているものです。
CT等の放射線検査のない時代に用いられていたものですが,現在でも意義があると言われています。

1 荒木の分類とは何か 
頭部外傷を臨床症状から分類したものです。
日本では古くから用いられているものです。
臨床症状のみから分類します。
具体的には,意識レベルと局所症状の有無,推移からⅠからⅣ型に分けています。

1. 第Ⅰ型(単純型または無症状型)
脳からの症状を全く欠如しているもの
2. 第Ⅱ型(脳震盪型)
意識障害が受傷後6時間以内に消失し,その他の脳の局所症状を示すもの
3. 第Ⅲ型(脳挫傷型)
1)受傷直後より意識障害が6時間以上続く 

2)意識障害の有無にかかわらず,脳よりの局所症状のあるもの
4. 第Ⅳ型(頭蓋内出血型)
受傷直後の意識障害および局所症状が軽微であるか,または欠如しているものが,時間がたつにつれて意識障害および局所症状がでてくるとか,それらの程度が増悪しているもの
(「脳神経外科学Ⅰ」太田富雄編 金芳堂p1647より)


2 現代での意義  
例えばⅢ型は脳挫傷型とも言われますが,あくまでも臨床症状が脳挫傷を考えるのに矛盾をしないということであり,確定診断が脳挫傷ではないこともあり得ます。
実際には,CTがない時代には,荒木の分類を用いて入院あるいは手術への適応を考えていたというものです。

CTが用いられて,速やかに画像診断が可能な時代となっているために,荒木の分類が用いられることは少なくなったものの,受傷時の中枢神経に加わった初期外力を示唆しており,症状の推移を理解することでは意義のある分類方法とされています
(「脳神経外科学Ⅰ」太田富雄編 金芳堂p1647)。

医学的な頭部外傷の診断,さらには損害賠償としての判断に依然として意義を認められているものと考えることができます。

 

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