Q.肩腱板断裂とインピンジメント症候群の関係はありますか。

[インピンジメント,可動域制限,棘上筋,素因減額,肩腱板,肩関節]

A.

インピンジメントとは,衝突の意味です。
肩関節のスポーツ障害あるいは変性によるものです。
臨床症状は主に肩峰下滑液包の炎症として現れます。(インピンジメント症候群)

ところで,肩腱板は,上腕骨近位部に付着する棘上筋・棘下筋・小円筋・肩甲下筋の腱で構成され,表面上は境界不明瞭の膜状で,上腕骨上方を包み込んでいます。
肩腱板は,上肢の前方挙上で骨や靭帯と衝突(インピンジメント)し,変性,断裂しやすくなることがあります。

そして肩腱板断裂は,純粋な外傷性断裂と変性断裂に分けられ,一般的な外傷性断裂は若年者に過大な外力が加わったときに発生しますが,変性断裂は,腱板が加齢により変性しており,軽微な外力により発生する場合が多いとされています。
断裂を含む肩腱板損傷については,こちらへ(リンク)
つまり,インピンジメント症候群を生じるような変性が素因となって外力で断裂を生じることがあります。

外傷性断裂は,激しい疼痛により上肢運動困難となりますが,変性が進んでいて軽度の外力により断裂した場合には,疼痛が軽度の場合もあるとされています。

このような場合に断裂後に肩関節の可動域制限(リンク)等が生じることがあり得ます。
その場合に,事故との相当因果関係は認められると考えられますが,かなりの素因減額をされると考えられます。

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