Q.前頭連合野損傷の症状はどのようなものですか。

[前頭連合野,心の理論,抑制障害]

A.

1 前頭連合野
前頭連合野は,運動野,運動前野とともに前頭葉内に位置しています。
前頭連合野は,側頭連合野,前頭連合野など後連合野からの入力もあることから,ほとんどあらゆる感覚刺激に関して高次な処理を受けた情報が集まっています。
さらに,記憶・動機づけや覚醒状態についての情報入力もあります。
そのために,前頭連合野は人間を人間たらしめるものであって,意思の決定や創造性を担う最高中枢とされています。

2 前頭連合野の機能
最高中枢として,認知・実行機能,心の理論・社会性機能,情動・動機づけ機能といった多様な機能を持ちます。

3 前頭連合野損傷
①認知・実行機能
状況を深く理解したり,推理することは困難となります。
知能指数に現れる知能低下は一般には現れないものの,いくつもの解答があり得るような発散的思考は出来なくなります。
ルールに従った行動あるいは適切に抑制する,対象を正しく評価したり,計画を立てて,それに従って遂行することにも障害が生じてきます。
②心の理論・社会性機能
他人の考えとか感情を推し量ることが困難となり,社会的認知・社会的行動に障害を生じることが多くなります。
③情動・動機づけ機能
個性としては浅薄でルーズとなり,外界に対する無関心・無頓着が目立ちます。
反応性に乏しくなり,積極的に行動しようとする意欲を示さなくなるとされています。

 

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