Q.後遺障害1級で自宅介護の場合の近親者介護費用の一日あたりの金額はいくらが相場ですか。

[介護費用,家族,自宅介護,近親者]

A.
いわゆる近親者による将来の介護費用の日額の問題です。

実務で用いられる赤い本(損害賠償算定基準)では1級における近親者による常時介護の場合は,一日あたり(日額)8000円程度を基準としています。


しかし,注意しなければいけないのは,これはあくまでも基準に過ぎないと言うことです。
1級として近親者介護費用を認めるとした場合であればこの位の金額であろうということに過ぎないのです。

しかし,裁判所は,個々の事案に応じて実質的に判断をしています。

例えば,介護が家事に占めるウエイトを考慮して実質的に判断されています。

被害者の精神状態の変動が大きく,退職して介護に当たっていた父親も体調をくずし,復職していた母親がパート勤務となって昼夜交代で被害者の介護に当たっているため,両親とも相当な減収が生じているほか,介護の精神的負担の大きさ等から,日額1万3000円を認定したものがあります(大阪地裁 平成17年7月25日判決)。

こちらの記事もご覧下さい。

将来の介護費用の金額は,近親者が介護するとしてどのような点を考慮して決まるのでしょうか。---交通事故賠償は,むさしの森法律事務所(リンク)

代表弁護士岡田正樹による出版物です

ごめんじゃすまない! 自転車の事故

むさしの森 法律事務所 岡田 正樹 (著)

本書の特長は事故を起こした加害者、事故に巻き込まれた被害者の真実をもとに、それぞれの苦しみや悲しみの物語、危険運転に対する違反切符と罰則、過失の割合、賠償・慰謝料の実例、自転車用の保険、和解に導く弁護士の役目など、あらゆる面から自転車事故を解説しています。 大切なお子さんを加害者に、被害者にもさせたくない。子を持つお父さん、お母さんには必携の書です。

Amazon詳細ページへ


むち打ちや脱臼、脊髄損傷など、幅広い疑問にもお応えします。ご相談は埼玉の弁護士、むさしの森法律事務所にご連絡ください。

0120-56-0075 受付時間:月~金(土日祝日も対応)午前9時30分~午後10時

フォームからのご相談予約はこちら

ページの先頭へ戻る