Q.味覚障害は,どうしておこるのですか。

[味覚脱失,味覚障害,麻痺,12級,14級]

A.


味覚は,舌全体に分布し舌乳頭に存在する味蕾(みらい)にある味の味覚神経細胞によって化学的に伝達されます。
味覚には4つの基本的な要素,つまり塩味・甘味・苦味・酸味があり,それぞれの刺激によって反応しやすい味蕾(みらい)があるとされています。

味蕾が刺激されると,刺激は感覚神経を経て,脳幹→視床→大脳と伝達されて味覚として認識されます。
この味覚の伝達経路のどこかの部分が障害を受けると味覚障害となります。

外傷による顔面神経麻痺,舌咽神経麻痺あるいは脳幹・視床といった脳出血による疾患が原因となることがあります。高次脳機能障害に伴うことも,ままあり得ます。

なお,後遺障害となる味覚障害は,自覚症状だけではなく頭部外傷その他顎周囲組織の損傷および舌の損傷によって生じたものでなければならないとされています。


検査方法(リンク)


なお,後遺障害(後遺症)は,味覚脱失の場合には12級相当,味覚減退の場合には14級相当となります。


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