Q.高次脳機能障害としての半側空間無視とは何ですか。頭部外傷でもなりますか。

[半側空間無視,大脳半球,視覚失認]

A.

片側の刺激に対して,発見して,反応したり,その方向を向いたりすることができなくなる病態です。

見えないと言うよりは,左側に注意が向かないと言うことです。

交通事故による頭部外傷によっても生じるとされています。

1 半側空間無視とは何ですか。 (クリックすると回答)

大脳半球病巣と対側の刺激に対して,発見して報告したり,反応したり,その方向を向いたりすることができなくなる病態を言います。
対側で半分だけなので,半側空間無視というわけです。

右半球損傷後の左側無視がほとんどであるとされています。

2 半側空間無視の症状はどのようなものですか。 (クリックすると回答)

多くは左側を無視する症状で, 何かの絵(動物でも花でもいいですが)を模写させると,右側は模写するのに左側は無視して模写できない症状です。
具体的には,
(1)人の顔が分からない
(2)片側にある物をよく見落とす
(3)片側の体を使わない
(4)片側にある物によくぶつかってしまう,うまく歩けない
(5)物の形が分からない

3 半側空間無視はどうしてなるですか。 (クリックすると回答)


無視は,見えていないこととは違います。その点で,左側を無視する半側空間無視と同名半盲は異なります。

右半球損傷によって空間注意が右側にのみ偏った,つまりバイアスがかかった状態が発現メカニズムとされています。
健常であれば左右半球で空間性注意のバランスをとっているところ,右半球損傷が生じると,左側空間に注意が向かなくなるのです。

4 半側空間無視の検査方法にはどのようなものがありますか。 (クリックすると回答)

抹消試験,線分二等分試験,模写試験,描画試験があります。

むち打ちや脱臼、脊髄損傷など、幅広い疑問にもお応えします。ご相談は埼玉の弁護士、むさしの森法律事務所にご連絡ください。

0120-56-0075 受付時間:月~金(土日祝日も対応)午前9時30分~午後10時

フォームからのご相談予約はこちら

ページの先頭へ戻る