Q.ガングリオンとは何ですか。交通事故との関係はありますか。
A.
手関節の近くで発生することが多いゼリー状の内容物を含んだ腫瘤のことです。
時には石のように固いものも見られます。
手関節の近くの靱帯から発症することが多いが,指屈筋腱の靱帯性腱鞘から発症することも,膝関節近くから発症することもあるとされています。
腫瘤ですから,こぶができてくることでそのこぶをガングリオンと呼ぶのです。
その本態は,結合組織の粘液変性を伴った退行性変形であり,真性の腫瘍ではないとされています。
症状としては,神経のそばにできると神経を圧迫して,しびれや痛み,運動麻痺などを起こします。
なお,無痛の場合も多くあります。
そのままでも,自然治癒することもありますが,摘出術によることもあります。
発生機序に関しては,明らかではないとされていますが,腱鞘のヘルニアによると考える説もあります。