Q.神経因性膀胱とは何ですか。

[排尿障害,神経因性膀胱,脊髄損傷,脳損傷,膀胱,陰部神経,骨盤神経]

A.


神経因性膀胱とは,膀胱支配神経に何らかの原因により障害が生じて,蓄尿および排尿の機能に異常が起こった状態を言います。


1 膀胱機能
膀胱は,神経支配の非常に強い臓器であり神経間の微妙な調節によって蓄尿と排尿の機能を営んでいます。
膀胱を直接に支配している神経中枢は仙髄にあり(下位中枢),そこから発する骨盤神経と陰部神経を介して膀胱機能を調節しています。

蓄尿と排尿はその回路により反射的に行われていますが,さらにその反射を脳内にある高位中枢が調節して,その経路は脊髄を通っています。


2 神経因性膀胱の原因
脳内にある高位中枢→脊髄→仙髄にある下位中枢→骨盤神経と陰部神経この経路のどこかで,障害が生じても,神経因性膀胱の原因となるものです。
交通事故でも,外傷性脳損傷,脊髄損傷(仙髄損傷を含め),あるいは骨盤骨折による骨盤神経と陰部神経への障害という原因が考えられます。


3 神経因性膀胱の定義の意義
神経系の障害の結果起こる排尿障害だけを神経因性膀胱と呼びます。
それは,前立腺肥大症や尿道狭窄などの器質的な下部経路疾患や,心因性の排尿障害とは区別する目的があるからです。
そこに, 神経因性膀胱の定義の意義があります。

むち打ちや脱臼、脊髄損傷など、幅広い疑問にもお応えします。ご相談は埼玉の弁護士、むさしの森法律事務所にご連絡ください。

0120-56-0075 受付時間:月~金(土日祝日も対応)午前9時30分~午後10時

フォームからのご相談予約はこちら

ページの先頭へ戻る