Q.ワルテンベルク徴候とは何ですか。
A.
ワルテンベルグ反射と同じように手の親指の動きで錐体路障害を示すものです。
1 どのように調べるの?
あなたは手のひらを下にしてテーブルに手を置いてください。そして小指を床につけたまま,手首を外側に回転させてください。手の甲が外側を向いたままで固定してください。これを回外位と言います。すると,小指が床面についた状態で5本の指が床面に垂直に並んだ状態になっていますね。ここまでは,ワルテンベルグ反射の検査と同じです。そして,その後にお医者さんが右手の親指以外の4本指を曲げながら,あなたの親指以外の4本指に引っかけて二人で引っ張り合うようにします。
2
どのようなことが起こるの?
引っ張り合って,あなたの親指はどうなりましたか?特に変化がありませんか。変化がなければ正常です。少しだけ親指の先が曲がっただけですか。それでも正常です。著しく内側に曲がってきたならば,それをワルテンベルグ徴候陽性といいます。
3 ワルテンベルグ徴候陽性とはどういうこと?
ワルテンベルグ反射陽性と同じですが,ワルテンベルグ徴候陽性とは錐体路障害(リンク)があると言うことを示しています。