Q.後遺障害(後遺症)を判断する際の問題となる「感覚機能」とは何ですか。
A.
感覚機能には,(1)表在感覚(2)深部感覚(3)複合感覚があり,各感覚の有無・程度を検査します。
1 感覚機能の種類
(1)表在感覚(2)深部感覚(3)複合感覚 があります。
2 表在感覚
皮膚あるいは粘膜の感覚であり,痛覚・温度覚・触覚があります。なお,こちらへ(リンク)
3 深部感覚
骨膜,筋肉,関節などから伝えられる感覚です。
振動を感じる振動感覚,四肢がどのような位置をとっているか判断する位置感覚,指などがどちらの方向に動いたかを知る受動運動感覚,筋や腱などに強い圧迫を加えたときに感じる深部痛があります。なお,こちらへ(リンク)
4 複合感覚
皮膚の2点を同時に触れて,識別ができる,皮膚に書かれた数字・文字を充てることができる,使い慣れたものをさわっただけでその名前を当てることができる,という識別する感覚です。この識別ができないときには,視床よりも上,特に頭頂葉の障害が考えられます。なお,こちらへ(リンク)