Q.運動失調とは何ですか。その2

[協調運動,小脳,運動失調,運動障害]

A.


運動失調とは運動失調症とも言い,小脳症候の中心となるものです。運動失調とは,正常な運動機能の進行に混乱が起こっていることを言います。歩行や姿勢,そして動作に異常が出てきます。なお,運動失調は脊髄性のものや,小脳以外の脳性のものがあります。

1 運動失調(症)とは?
ataxiaと英語では表記されます。運動失調とは,協調運動障害による徴候の一つとされています。それでは協調運動障害とは何でしょうか。協調coordinationとは,運動が円滑に行えるためには,たくさんの筋肉が調和を保って動いていかなければなりませんが,その調和が保たれていることを言います。その協調が障害されて正常な運動機能に混乱があることが協調運動障害です。

2 筋力低下とは関係するの?
運動失調は協調運動障害です。それは,個々の筋肉に障害があるのではなく,筋肉間の調和を保つことができないのです。従って,筋力低下によって運動ができなくなることとは異なります。むしろ運動失調は筋力低下があってはならないのです。

3 運動失調の症状は?
上肢の運動失調では,手が思うように動かなくなります。
下肢の運動失調では,起立,歩行の障害が出てきます。

4 運動失調は確認できるの?
検査で確認することができます。

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