Q.大脳・後頭葉が障害されるとどういう症状が出ますか。

[半盲,同名半盲,失認,後頭葉,皮質盲,相貌失認,視野欠損]

A.

後頭葉の機能として主なものは,視覚に関する機能です。

これについては
こちらへ(リンク) 障害されると,当然にそれらに関する症状が出現します。




1  構造
後頭葉内側に一次視覚中枢で,その周辺に二次視覚野があります。

2 同名半盲
一側の障害で同名半盲となります。同名半盲とは視野欠損の一つであり左右両側で同じ側が欠損するものです。視野傷害の後遺障害についてはこちらへ(リンク)

3  皮質盲
両側の障害で皮質盲となります。皮質盲とは,眼球自体は正常に機能しているのに眼が見えないことです。皮質盲の人の中には,病気を否定する,つまり自分の眼が見えないことに気づかない人もいます。それをAnton症状といいます。

4  相貌失認
良く知っている人を含めて,人の顔を見ても名前や自分との関係などが分からない状態です。劣位半球の障害で起こります。

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