Q.視床とは何ですか。その障害はどのようなものですか。

[感覚障害,片麻痺,知覚障害,視床,間脳]

A.

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間脳とも呼ばれる感覚情報伝達のハブの役割をします。また意識保持機構の主体でもあります。その障害では視床症候群として多彩な症状が出現します。感覚障害とされる症状です。これについてはこちらへ(リンク)

1 視床とは何?
大脳と中脳の間に位置するために視床下部を含めて別名間脳とも呼ばれています。
大脳半球の中で最大の核です。
末梢からの求心性情報を大脳皮質に伝えます。
さらに大脳基底核からの情報を大脳皮質に伝えます。その意味で,ハブの役割です。

2 特殊核とは?特殊核以外は?
視床の中で,後腹側核・内側膝状体・外側膝状体を言います。
つまり,後腹側核=体知覚・内側膝状体=聴覚・外側膝状体=視覚のそれぞれの中枢核で特有の専門分野を持っているものです。これらの特殊核は,一次知覚領野に投射します。
特殊核以外は非特殊核として情報をすべての大脳皮質に投射しているために汎投射系とも言われます。これは,覚せいや意識の維持の主体となっています。

3 視床の障害があるとどうなるの?
一側の障害で感覚障害を主とした視床症候群が起こります。
症状としては
(1)対側知覚障害
(2)自発痛
(3)対側不随意運動
(4)対側片麻痺(ただし,一般に軽度で一過性とされています。)

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