Q.中手骨骨折(特にベネット骨折)とは何ですか。後遺障害(後遺症)となりますか。

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A.

手根骨から先に指の骨があり中手骨は手根骨に近い方です。
中手骨折は,ありふれたといわれるくらいに,よく起こる骨折です。
ベネット骨折を除けば,ほぼ保存的に治療していれば治癒となるとされています。
保存的治療では,ほとんど変形治癒となるとされますが,自賠責基準にいう後遺障害に該当することはまれとされています。


1 指の骨
手根骨から先に指の骨があります。指の骨は,中手骨と指骨に分けられます。
中手骨は,手根骨に近い方であり指骨は指先の方です。


2  中手骨骨折(特にベネット骨折)と治療
中手骨折は,ありふれたといわれるくらいに,よく起こる骨折です。
転倒して手をついた場合に発症しやすいものです。しかし,転位が少ない例ではそのまま安静にして保存的に治療していれば治癒となるとされています。

だが,ベネット骨折については,状況が異なります。
ベネット骨折とは,第1中手骨基底部関節内骨折をいいます。第1指とは母指(親指)です。これは整復位を保つことが難しく内固定を必要とすることが多いものです。
つまり,母指を牽引して最大に外転をさせた位置でギプス固定するかキルシュナー鋼線で内固定します。


3 後遺障害(後遺症)
保存的治療では,ほとんど変形治癒となるとされますが,自賠責基準にいう後遺障害に該当することはまれとされています。あっても,神経症状14級9号程度とされています。

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