Q.三角線維軟骨複合体(TFCC)とは何ですか。後遺障害(後遺症)となるのはどのような場合ですか。
三角線維軟骨複合体(TFCC)損傷とは何ですか。後遺障害(後遺症)となりますか。
三角線維軟骨複合体(TFCC,triangle fibro-cartingle complex
)は,手関節に関連します。 1 手関節の骨はどうなっていますか。 (クリックすると回答)
2 三角線維軟骨複合体(TFCC)損傷とは何ですか。 (クリックすると回答)
3 後遺障害(後遺症)となりますか。 (クリックすると回答)
手関節は,手首の関節です。
前腕は橈骨と尺骨からできています。
橈骨遠位端と手根骨と接して手関節を形成しています。したがって手関節は橈骨手根関節とも呼びます。
尺骨は直接には手根骨と接しておらず,三角線維軟骨複合体(TFCC)を介して接しています。
三角線維軟骨,手関節の靱帯等を含んでの手関節の尺側の支持機構を三角線維軟骨複合体(TFCC,triangle fibro-cartingle complex )と呼びます。
三角線維軟骨複合体損傷の場合も,後遺障害があり得ます。
三角線維軟骨複合体は,手をついて倒れたり,手が過度に回内されて受傷することが多くあります。
尺骨は,三角線維軟骨複合体を介して手関節に接しているわけであり,言うなれば三角線維軟骨複合体も手関節を構成しているものです。
したがって,三角線維軟骨複合体損傷も手関節への影響があり得ます。
手関節の疼痛が残存する可能性があり,この場合には局部の神経症状として14級9号または12級13号の該当性が考えられます。
あるいは,手関節の可動域制限の可能性があります。
なお,ソウベ・カパンディジ法で人工偽関節となると長管骨の変形
(リンク)となります。この場合には12級8号となります。