Q.脳損傷による外国人アクセント症候群とは何ですか。
A.
大脳半球の損傷によって,日本語が母国語であるのに,外国人が話しているように聞こえる症状を言います。
語彙や文法はほとんど正常ですが,発語失行(スムースに言葉を発することができないもの)
が軽度ですが伴うことが多いとされています。
しかし,言語として多少おかしくとも構音は十分に聞き取ることができる程度のものですが,たどたどしい印象を与えることが多いとされています。
イントネーションが不自然なことがありますが,平坦な棒読みというようなものではないとされています。
(石合純夫著 「高次脳機能障害学」医歯薬出版(株)p26参照)