Q.アテトーシス(athetosis英語読み,ドイツ語読みはアテトーゼ)とは何ですか。

[アテトーシス,アテトーゼ,不随意運動,中枢神経症状,大脳基底核,線条体,錐体路]

A.

アテトーシスは,不随意運動の1つです。

不随意運動とは自分の意思と無関係に出現する異常な運動の総称ですが,アテトーシスは虫が這うような運動で,一定の肢位を保持できずに四肢体幹を不規則にかつ非律動的にゆっくりと動かす運動です。

線条体障害が原因となる中枢神経症状の1つです。

線条体とは大脳基底核を構成する被殻と尾状核を併せた呼び名です。
つまり,大脳基底核には尾状核,被殻,淡蒼球,前障,扁桃核が属していますが,この中で尾状核,被殻を特に線条体と呼びます。
それは,柱状の灰白質線条で連結されるために線条体の名称がつけられたようです。
尾状核と被殻は,大脳皮質の広い領域から神経線維を受け取ります。
そのために,線条体は終脳の錐体路系の主要な構造物とされています。

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