Q.SPECT画像と外傷性による高次脳機能障害の関係はどうですか。

[PTSD,SPECT,うつ,びまん性,前頭葉,帯状回,視床,辺縁系]

A.

 
びまん性脳外傷後に高次脳機能障害となった患者の画像として,帯状回,前頭前野内側,前頭葉底面,視床に一致して両側性に比較的限局して脳血流部位をとらえることができるとされています。
1 SPECTとは
核医学の1つであり,ECD-SPECTとして脳血流低下を観察するものです。なお,この点についての詳細はこちら→リンク(クリック)

2  びまん性脳外傷後に高次脳機能障害となった患者のSPECT画像
帯状回,前頭前野内側,前頭葉底面,視床に一致して両側性に比較的限局して脳血流部位をとらえることができるとされています。
☆帯状回
大脳辺縁系とは大脳半球内側面の辺縁部の総称です。その中に,帯状回が含まれます。それ以外にも脳弓,海馬等も含まれます。

3 いわゆるPTSDや,うつ状態における画像
これらの場合にも,帯状回,前頭前野内側,前頭葉底面,視床に一致して両側性に血流低下が観察されます。しかし,この部位に限局されるのではなく,むしろ両側大脳半球円蓋部に比較的広範に軽度の血流低下が散在することが特徴とされています。
(篠田淳医師 木沢記念病院・中部療護センター 作成論文より)

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