「当該被害者の世帯が，主として被害者の収入によって生計を維持している場合」とされています。

「それ以外(一家の支柱以外)の場合で，例えば家事の中心をなす主婦，養育を必要とする子を持つ母親，独身者であっても高齢な父母や幼い兄弟を扶養しあるいはこれらの者に仕送りをしているものなどをいう。」
とされています。

(1)高齢の親を扶養していた大学教授(男・独身・５８歳)
大阪地裁平成１２年９月２１日判決

(2)娘が９歳の時に離婚し，以降娘が１７歳になるまで扶養してきた兼業主婦(４９歳) 東京地裁平成１５年１２月５日判決

一家の支柱あるいは一家の支柱に準ずるとして認められる死亡慰謝料には近親者固有の慰謝料を含んでいます。