Q.慢性硬膜下血腫とは (交通事故弁護士 むさしの森法律事務所 用語集)
A.
慢性硬膜下血腫とは,外傷によって生じた比較的少量の硬膜下血腫が数週間から数ヶ月の経過のうちに次第に増大して意識低下,精神症状,運動麻痺を来してしまう状態を言います。交通事故による外傷により生じることもあり得ます。詳細はこちらへ(クリック)
なお,慢性硬膜下血腫は,急性硬膜下血腫が慢性化してものではありません。
また,慢性硬膜下血腫をもたらす外傷は軽微な外傷,記憶にもない程度の外傷によっても起こりえます。
すなわち,些細なことで生じた小さな硬膜下血腫の周囲に次第に繊維性の半透膜の被膜が形成されて,浸透圧の原理によって,次第に周囲の髄液成分が引き込まれて増大する。あるいは,被膜内の血管からの出血が増大することも関与しているとされています。