Q.むち打ち(頚椎捻挫)について行われるジャクソンテスト・スパーリングテストとは何ですか。
頚椎捻挫(むち打ち)による神経(根)症状があるかどうかは,スパーリングテスト・ジャクソンテストをおこない再現します。
これらのテストさえもしていなければ,スタートに立つことができず話になりません。
12級どころか,14級にも該当しない可能性があります。
しかし,仮にこれらで陽性であったからと言って12級の該当性が認められる保証はありませんので,ご注意ください。
徒手検査法で機械を使用しないものです。
脊髄の実質の症状である脊髄症状が軽微であるものの,神経根症が疑われる場合に行うものです。
なお,神経根とは脊髄から枝分かれした末梢神経であり,神経根症とは,その神経根が障害を受けているものです。
神経根が通る各頚椎にある孔を椎間孔といいますが,その椎間孔を圧迫するテストです。
神経根症状が起きるかどうかを誘発するテストのために,神経根症状誘発テストとも呼ばれています。
その点では,次のジャクソンテストも同様です。
スパーリングテストは,患者の頭部を後屈かつ側方へ屈曲させ,検者は頭頂部に両手で下方に向けて圧迫を加えるものです。
陽性=+,陰性=-のいずれかで記載されます。
反応があれば陽性,なければ陰性です。
陽性とは,この圧迫で上肢に疼痛・放散痛☆がおこることです。
陽性であれば神経根症が疑われます。
☆放散痛=強い刺激が刺激の作用点以外に,特に作用点の周辺に,刺激作用や痛みを引き起こすことを言います。要するに痛みが周囲に広がっていくことです。
徒手検査法で機械を使用しないものです。
脊髄の実質の症状である脊髄症状が軽微であるものの,神経根症が疑われる場合に行うものです。
神経根が通る各頚椎にある孔を椎間孔といいますが,その椎間孔を圧迫するテストです。その点では,スパーリングテストと同様に神経根症状誘発テストです。
ジャクソンテストは,患者の頭部を背屈させ,検者は前額を下方へ押さえるものです。陽性とは,この圧迫で上肢に放散痛がおこることです。
陽性であれば神経根症が疑われます。