Q.シュモール結節とは何ですか。また,頚椎(腰椎)捻挫・頚椎(腰椎)ヘルニアとの関係はどうですか。
A.
シュモール結節とは,椎間板内の髄核が原因となる上下方向のヘルニアです。
結節とは,(この場合には病的な)組織内の円形の集塊です。
シュモール(Schmorl:発見者の人名です。)結節とは,
髄核が,線維輪を破壊して上下方向に移動て,椎体の上下面を一部破壊しながら侵入した状態を言います。
そのため,上下方向の頚椎(椎間板)ヘルニアということになります。
椎間板は髄核と線維輪とで構成されているということです。
つまり,椎間板の中心部にあるのが髄核です。
その髄核の周りを取り囲んでいるのが線維輪です。
椎間板は椎骨と椎骨の間にあってクッションの役割をしています。
その椎骨を構成する柱の部分に当たるものが椎体です。
レントゲン写真上では,椎体の上下面の斑点状の骨欠損があり,周囲は硬化像となっています。
そのままでは,無症状のものが多く,事故を契機に症状が出現することがあり得ます。
そのため,頚椎捻挫からの神経根症状の要因になるといえます。