Q.腋窩神経麻痺とは何ですか。後遺障害(後遺症)となりますか。
A.
肩関節の一部を支配する神経が腋窩神経(エキカシンケイ)です。
外傷としては,肩関節脱臼に合併して生じます。
後遺障害(後遺症)となる症状が残存することもあります。
腋窩神経(エキカシンケイ)とは,腕神経叢(ワンシンケイソウ)から分かれた神経の1つです。
腕神経叢というのは,いくつかある神経叢の1つで文字通り腕にあるものです。
そして,神経叢とは末梢神経が互いに連絡している網状の部分を言います。なお,神経叢についてはこちらへ(クリック)
腕神経叢は,第5から第8までの頚髄神経根及び第1胸髄神経根から成り立っています。
なお,腕神経叢損傷に関する判決例はこちらへ(クリック)
腋窩神経は,腕神経叢から分かれて肩甲上腕関節(ケンコウジョウワンカンセツ)の下方の感覚を司ります。
2 腋窩神経麻痺は,どのようにして起こるのか(クリックすると回答)
外傷性としては,肩関節脱臼(特に前方脱臼)によって合併して起こります。
ほとんど,生じないとされています。