Q.小児にもびまん性軸索損傷あるいはびまん性脳腫脹は起こりますか
A.
かつては成人に比較して典型例は少ないと言われていましたが,相当数が存在して,学齢期になると増えるとされています。
強い意識障害が特徴であり,転帰はよくないとされています。
かつては成人に比較して典型例は少ないと言われていましたが,相当数が存在して,学齢期になると増えるとされています。
「脳神経外科学Ⅱ 太田富雄編 金芳堂 p1761」
受傷直後から強い意識障害を呈するとされています。
CT画像では,特徴的な所見に乏しいとされています。
ただし,脳深部の点状出血や軽度のくも膜下出血,脳室内出血などを見ることがありますが,強い意識障害を説明しうるものではないとされているようです。
「脳神経外科学Ⅱ 太田富雄編 金芳堂 p1761」
びまん性脳腫脹を伴わなければ,頭蓋内圧亢進を来しにくいために,通常死亡率は低いものの,生存した場合でも様々な程度の発達遅延・高次脳機能障害を残すとされています。
「脳神経外科学Ⅱ 太田富雄編 金芳堂 p1761」