Q.頚椎の屈曲・伸展に椎間板は,どのように関係しているのでしょうか。
A.
首の骨を頚椎と言います。全部で7個あります。
椎骨というのが骨の名前です。
椎骨と椎骨との間には,椎間板があります。但し,第1番(環椎),第2番(軸椎)には,椎間板がありません。
椎間板というのは,バームクーヘンのようなものです。
すると,バームクーヘンを骨がサンドイッチにしている蛇腹のようなものを連想して下さい。
首の動きを言う言葉としては,屈曲・伸展・側屈・回旋があります。
感じで何となくイメージはわきますが,分かりにくいです。
屈曲というのは,うなずいたり,おじぎをするときのように首を前に曲げる運動です。
伸展というのは,後に首をそらす運動です。
側屈というのは,横に首を傾ける運動です。
回旋というのは,左右を向く運動です。
回旋運動は,後頭骨・環椎・軸椎で,ほとんど行われます。
それもあり,後頭骨/環椎,環椎/軸椎には椎間板がないのかもしれません。
それ以外の屈曲及びその他の運動については椎間板がクッションとかショックアブソーバーの役割をしています。
だから,椎間板ヘルニアになると,スムーズに動かなくなったり,痛みが出てくるのです。