Q.肋骨骨折による肺等の損傷にはどのようなものがありますか。
A.
肋骨骨折は起こりやすいものの,多くは重症とならずにすみます。
しかし,肋骨骨折により気胸,血気胸,血胸が生じることがあるため,診断や治療に当たっては重要とされています。
胸膜腔内に空気が貯留した状態を言います。
特に交通事故などの外傷によるものを外傷性気胸と言います。
空気以外にも膿液がある場合を膿気胸,血液のある場合を血気胸と言います。
胸膜への出血を伴った気胸を指します。
多発性肋骨骨折による胸壁損傷の相当多数に見られ,肋骨の骨折端による肺損傷によることが多いとされています。
胸膜腔内に血液が貯留した状態です。
胸壁,肺,縦隔大血管,心臓,心?などによって出血するものです。
血胸は,外傷によることがほとんどとされています。