A.

腓骨神経は足関節の運動に関係します。
膝関節脱臼等の外傷が原因で麻痺が生じます。
その特徴は，垂れ足という弛緩性麻痺です。

１　腓骨神経とは
坐骨神経から分岐した脛骨神経と腓骨神経とに分かれます。
腓骨神経は，深腓骨神経と浅腓骨神経とに分かれ，
深腓骨神経は前脛骨筋，長母趾および長趾伸筋に，浅腓骨神経は長・短腓骨に分かれます。

２  腓骨神経の役割
足関節の背屈と足趾の伸展を司る筋群を支配するとともに，下腿外側と足背の知覚を支配します。

３　腓骨神経麻痺の後遺障害
垂れ足（drop foot）は，弛緩性麻痺のために自動ではできなくとも他動では可動できるために，用廃ではなく関節の運動機能に著しい制限があるものとして１２級７号に該当すると言えます。