Q.橈骨・尺骨の骨幹部骨折とは何ですか。後遺障害（後遺症）は，どうなりますか。
前腕骨は，橈骨と尺骨から構成されています。その骨幹部の骨折です。
後遺障害としては，可動域制限（運動障害）である前腕の回内・回外制限が生じる可能性があります。 １ 橈骨骨幹部骨折・尺骨骨幹部骨折とは何ですか。 （クリックすると回答）
２ 後遺障害（後遺症）はどうですか。 （クリックすると回答）
さらに，偽関節を残す場合もあります。
前腕骨は，橈骨・尺骨で構成されています。
その骨幹部骨折は，年齢層に関係なく多く生じる骨折です。
橈骨骨幹部骨折・尺骨骨幹部骨折とは，文字通り，それらの主要な幹というべき部分の骨折です。
橈骨とは，腕を構成する二つの長管骨の内で親指側にあるものです。
尺骨とは，腕を構成する二つの長管骨の内で小指側にあるものです。
そして，整復と固定位保持が難しく，偽関節を生じやすいのです。
モンテジア(尺骨骨幹部)骨折とは，一般的に尺骨骨幹部骨折と橈骨骨頭脱臼を合併した外傷を言います。
（１）前腕の回内・回外制限場合には，
健側の２分の１以下に制限された(１０級１０号)
健側の４分の３以下に制限された(１２級６号)
なお，回内・回外の参考可動域角度はそれぞれ９０度です。
また，モンテジア(尺骨骨幹部)骨折では，
尺骨の変形治癒から肘関節の拘縮及び橈骨頭の亜脱臼をきたして，回内制限と言った可動域制限を生じる恐れはあります。
その場合に後遺障害としては，同様に
健側の２分の１以下に制限された場合(１０級１０号)
健側の４分の３以下に制限された場合(１２級６号)
となります。
（２）偽関節を残した場合には，
一上肢に偽関節を残し，著しい運動障害を残すもの(７級９号)
一上肢に偽関節を残すもの(８級８号)
なお，偽関節については，こちらの記事も参照して下さい。
☆偽関節とは何ですか。後遺障害（後遺症）は，どうなりますか。－－－交通事故賠償は，むさしの森法律事務所（リンク）
（３）腸骨を移植した場合には，
骨盤骨の変形（１２級５号）
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