Q.レイRey15語聴覚性言語学習検査とは何ですか。
A.
高次脳機能障害による記銘力あるいは記憶力の検査で,それらの障害の有無と程度を調べるものです。
レイ複雑図形検査は,視覚性記憶検査であるのに対して,レイ15語聴覚性言語学習検査は,言語性記憶検査です。
1 RAVLT(レイRey15語聴覚性言語学習検査=言語性記憶検査)とは何ですか。
RAVLTとは 英語名のRey Auditory Verbal Learning Test の略語です。
15語よりなる語系列(リストA)を読み上げ,直後に呈示順にかかわらずできる限り多くの単語を口頭で回答させ(即時再生),
その後に,これとは異なる15の単語からなるリストBを同様の方法で回答させ,
さらにその後にリストAのうちまだ覚えている単語を口頭で回答させる(遅延再生)検査です。
つまり,次のような流れです。
リストA即時再生 5回の推移
リストB即時再生 5回の推移
リストAの遅延再生
リストAの再認
2 実務における評価はどうですか。
三宅式記銘力検査が健忘の有無を判定するのに,有用ですが,
RAVLTは,健忘の程度の判定に有用とされています。
----------------------------
日本版RMBT 日本版リバーミード行動記憶検査(リンク)
ベントン視覚記名検査日本版(リンク)
----------------------------
高次脳機能障害における記憶障害(リンク)