Q.自転車でのスマホ操作中の事故は、どのような現状になっていますか。
携帯電話やスマートフォン(スマホ)を使いながら自転車を運転して発生した交通事故が,過去5年間で800件を超えていることが警察庁のまとめで分かっています。
警察庁によると,全国の交通事故のうち,携帯電話やスマホを使用した自転車の運転者が被害者や加害者になった事例は,
2011年154件
2012年209件
2014年166件
2015年128件
と推移して2015年までの5年間で815件です。死亡事故もあります。
さらに,
全国の自転車が絡んだ交通事故は,
2011年14万4062件
2012年13万2051件
2013年12万1040件
2014年10万9269件
2015年9万8700件
しかも,うち,自転車側に道交法違反があったのは
2011年9万7730件
2012年8万7985件
2013年8万1074件
2014年7万3176件
2015年6万5682
と毎年全体の6割以上を占めています。
【コメント】
交通事故数が減少する中で,自転車関連の事故は減少しません。
その原因として自転車運転者の道路交通法違反が第一にあげられます。
そして,その中でも携帯やスマホをしながらの運転が加害者にも被害者にもなる危険な行為であることが浮き彫りになった形です。
最近のポケモンGOのブームで再び自転車事故は自転車運転者の自爆事故も含めると増加する火種となりかねません。
さて,このたび自転車事故に関しての概説書を執筆いたしました。
自転車事故については,今まで全体をカバーする本がありませんでした。
ありそうでなかったというのが自転車事故の本です。
どうか,書店あるいはアマゾン等の通販でお手に取ってみてください。