Q.構成障害の検査はどうするのですか。
A.
構成障害は,二次元あるいは三次元の図形または形態を描いたり組み立てる構成能力をテストすることで判断されます。
Warringtonは,6個の基本形をあげています。
1 二次元積み木図案
2 紙と鉛筆による幾何学的図形の再現
3 自発描画
4 スティック構図の再現
5 三次元積み木の構成
6 空間分析課題で,二カ所以上の重なり合った図形に共通する部分を黒く塗るように求める
この基本形を組み合わせれば構成能力を様々な角度から分析することが可能です。
しかし,実際には,命じて描くことと描画の再生によって健常者とは異なる構成能力の低下が判断できるともされています。
なお,記憶の要素を含む構成能力テストについては,情報を記憶にとどめるという分野も入るために単なる構成障害だけではなく,記憶障害との組み合わせとなる可能性が入る重大な問題を生じます。
そこで,構成障害の分野を記憶障害から分離するために臨床的には単純化したものが用いられています。すなわち,
①再生描画
②口頭命令による描画
③積み木図案
構成障害(リンク)