Q.舌下(Ⅻ)神経の損傷による後遺障害(後遺症)障害はどうなります。
A.
舌下神経は,舌の運動に関する脳神経です。
両側性の神経麻痺では舌の運動ができないので「サ,タ,ナ,ラ」行の舌音が不明瞭となり,特にタ行,ダ行が最も発音困難となるとされます。
舌の先で頬と歯の間にたまった食物をとる操作や咽頭に食物を送る操作が困難になります。
一側の舌下神経麻痺では軽度であり,発語,嚥下,そしゃくにも強い障害はありません。
しかし,両側性の舌下神経麻痺では,これらの機能は完全に障害されます。
嚥下の機能障害における後遺障害(リンク)
そしゃくの機能障害における後遺障害(リンク)