Q.大脳・頭頂葉が障害されるとどういう症状が出ますか。

[Gerstmann症候群,同名半盲,失認,構成失行,深部知覚,片麻痺,着衣失行,表在知覚,観念運動失行,頭頂葉]

A.

頭頂葉の機能として主なものは,身体各部位からの感覚情報を統合することです。

障害されると,感覚情報に関する症状が出現します。


1 識別性知覚

頭頂葉には知覚野 があります。

その中の中心後回は一次知覚野として反対側の身体各部位に対応して局在しています。

表在知覚,深部知覚いずれも識別は頭頂葉で行っています。

したがって,障害されると触覚失認,あるいは知覚発作を生じます。



2 身体失認

優位半球の障害で出現するゲルストマンGerstmann症候群は,指の呼称,指の失認を主とします。

つまり,指の名前が言えない,自分の指があるのに見えないのです。

さらにこれに左右の識別ができない,失書(文字が書けない)を伴います。

劣位半球の障害では,対側半身への無関心,片麻痺の否定が出現しやすいとされています。


3 失行
優位半球の障害→観念運動失行

いずれかの半球の障害→構成失行

劣位半球の障害→着衣失行

なお,失行については
こちらへ(リンク)


4  空間失認

地誌的障害(リンク),変形視といった視空間失認です。


5 同名半盲

内側に視覚に関する機能があるために下1/4同名半盲(リンク)が起こります。

 

むち打ちや脱臼、脊髄損傷など、幅広い疑問にもお応えします。ご相談は埼玉の弁護士、むさしの森法律事務所にご連絡ください。

0120-56-0075 受付時間:月~金(土日祝日も対応)午前9時30分~午後10時

フォームからのご相談予約はこちら

ページの先頭へ戻る