Q.パイロン骨折(ピロン骨折あるいは脛骨天蓋骨折)とは何ですか。後遺障害(後遺症)となりますか。
A.
足関節の骨折です。
下腿に強い力が加わると起こります。脛骨の足関節面が破壊されます。
靱帯損傷が生じてそれが重傷であったために,足関節に動揺性が残る動揺関節(クリック)こととなった場合および人工関節となった場合には,後遺障害となる可能性があります。
1 脛骨天蓋(ピロン,パイロン)骨折とはなにですか (クリックすると回答)
脛骨遠位(脛骨の足首に近い部分)にある荷重部天蓋の骨折です。
高いところから落下したり,交通事故で下腿に強い力が加わると起こります。脛骨の足関節面が破壊されます。
一般的には粉砕骨折となっていることが多いとされています。
非常に強い痛みがあり,受傷後から立ったり・歩いたりすることが困難となります。
足関節周辺は腫脹(はれ)が著しいと言われています。
2 後遺障害(後遺症)になるとどのくらいの等級ですか (クリックすると回答)
軽傷であれば後遺障害は残らないとされています。
しかし,靱帯損傷が生じてそれが重傷であったために,足関節に動揺性が残る動揺関節となった場合および人工関節となった場合には,後遺障害となる可能性があります。
機能障害あるいは局部の神経症状としてです。
8級7号(関節の用廃)
10級11号(関節の著しい機能障害)
12級7号(関節の機能障害)
12級13号(局部の頑固な神経症状)
14級9号(局部の神経症状)
なお,足関節の可動域制限に関する後遺障害はこちらへ(クリック)