Q.視覚失認と視覚失語とは,どのように違いますか。
A.
視覚失認とは,
物を見て何であるかが分からない状態で,名前を呼ぶこともできません。
身振り手振りでどのような物であるか,どのように使うかを説明することもできません。
視覚失認は,急性期の視力・視野障害から移行することが多いとされています。
あるいは,視覚失認から視覚失語に変化する場合もあるとされています。
視覚失語とは,
物を見て何であるかが分かるのですが,呼称または言語的な叙述の障害です。
視覚性認知が保たれているために,言語を用いない方法であれば説明することができます。
視覚性認知が保たれているので,それ自体での日常生活の問題は比較的に少ないとされています。
しかし,相貌失認(リンク),純粋失読を合併しやすいため,それらがむしろ日常生活の支障となるとされています。